「重すぎて添付できない」「表示が遅い」を解決するには、寸法・形式・画質のどれを動かすかを先に決めるのが早道です。用途別の幅の目安と、変換で失われるものをまとめました。
🖼️ 画像リサイズ・圧縮を開く画像の縦横サイズ変更・圧縮・形式変換(JPEG/PNG/WebP)をブラウザ内だけで行います。先に決めるのは「どこに載せる画像か」
画像が重いときに手当たり次第へ画質を下げても、寸法が大きいままなら容量はあまり減りません。容量を決めているのは主に寸法(ピクセル数)で、画質の指定はその次です。まず「この画像が最終的に何ピクセルで表示されるのか」を決めてから、その寸法へ縮めるのが遠回りに見えていちばん早い手順です。
表示される寸法より大きい画像を置いても、見た目はほとんど良くなりません。ブラウザが縮めて表示するだけで、余分なピクセルは転送量として無駄になります。逆に、表示寸法より小さい画像を引き伸ばすとぼやけます。本ツールも元のサイズより大きい値を指定できますが、足りないピクセルを作り出すことはできないため、拡大は避けてください。
- 本文に差し込む写真: 表示幅の1〜1.5倍。800pxで見せるなら800〜1200px程度。
- ページ上部の大きな画像: 1600〜2000px。これ以上は容量に見合う効果が出にくい。
- サムネイル・一覧に並ぶ画像: 300〜600px。並ぶ枚数だけ転送量が増えるので、ここを削ると効きやすい。
- メールやチャットへの添付: 相手の画面で見えれば十分なことが多く、1200px前後で足りる。
幅だけ入力する。高さは触らない
画像を選ぶと、幅と高さの両方に元のサイズが入ります。「縦横比を固定する」が有効なあいだは幅の値が優先され、高さは元の比率から計算し直されます。つまり固定したまま高さを書き換えても、変換後の寸法は変わりません。ここでつまずく人が多いので、固定を使うなら幅だけを入力する、と覚えてしまうのが確実です。
高さのほうを基準にしたいときは、幅の欄を空にしてください。空欄は「自動」として扱われ、入力されている高さから幅が計算されます。縦横比を無視して指定どおりの寸法へ押し込みたい場合だけ、固定のチェックを外します。このとき画像は伸びたり潰れたりします。はみ出した部分を切り落とす動きではありません。
計算結果は四捨五入して整数のピクセルにそろえられます。たとえば4032×3024の写真を幅1000pxにすると、高さは750pxになります。指定した値をそのまま使うわけではないので、1px単位で合わせたい用途では、変換後に表示される「出力サイズ(px)」を必ず確認してください。
寸法を変えずに容量だけ落とすこともできる
幅と高さを両方とも空にすると、元のサイズのまま書き出されます。一見すると意味のない操作ですが、これは「寸法は保ったまま、形式と画質だけを変える」という使い方になります。印刷にも回すかもしれない写真のように寸法を削りたくない場合や、PNGで撮られたスクリーンショットをJPEGへ変えて容量だけ落としたい場合に使えます。
変換すると、変換前のサイズ・変換後のサイズ・出力サイズ(px)が数字で並びます。削りすぎていないか、あるいはほとんど減っていないかは、この3つを見て判断してください。減り方が小さいときは、元の画像がすでに十分圧縮されている可能性が高く、その場合は画質ではなく寸法を落とすほうが効きます。
JPEG・PNG・WebPの選び分け
書き出せるのはJPEG・PNG・WebPの3つです。迷ったときは、写真ならJPEG、透過が必要ならPNGかWebP、容量を最優先ならWebP、という順で考えると外しにくくなります。
JPEGとWebPは非可逆圧縮で、情報を捨てることで容量を小さくします。写真のように色がなだらかに変化する絵柄では、捨てた分が目立ちにくく効果が大きく出ます。いっぽうPNGは可逆圧縮のため、画質を指定するという仕組みを持ちません。PNGを選ぶと画質スライダーが消えるのはそのためで、容量は寸法と絵柄の複雑さだけで決まります。
- 写真・風景・人物: JPEG。同じ見た目でもっとも容量が小さくなりやすい。
- ロゴ・アイコン・図版・文字の多いスクリーンショット: PNGかWebP。JPEGでは輪郭のまわりに細かいにじみが出やすい。
- 背景を透明にしたい画像: PNGかWebP。JPEGは透明を扱えない。
- Webサイトへ載せる用途全般: WebP。同じ見た目ならJPEGより小さくなることが多い。ただし配布先の環境が古い場合は受け取れないことがある。
画質は85%から下げて、容量と見比べる
JPEGとWebPでは画質を10%から100%まで5%刻みで指定でき、初期値は85%です。この値は、劣化が目立ちにくく容量もそれなりに落ちる位置なので、まずはそのまま変換して結果を見るのが早道です。
もっと削りたいときは、75%、65%と段階的に下げて、そのつど表示される変換後のサイズと画像を見比べてください。数値を一気に30%まで落とすと、平坦な面にまだら模様が出たり、輪郭のまわりに影のような乱れが出たりします。どこから気になるかは絵柄によって変わるため、決め打ちの数値より、実際の見た目で止める場所を決めるほうが確実です。
注意したいのは、非可逆圧縮は繰り返すほど劣化が積み重なる点です。一度75%で書き出した画像をもう一度読み込んで75%で書き出すと、劣化は二重にかかります。作り直すときは、書き出した画像ではなく元の画像から変換し直してください。
変換すると失われるもの
本ツールは、読み込んだ画像を指定した寸法で描き直してから書き出します。この方式のため、元のファイルに入っていた付随情報は出力へ引き継がれません。撮影日時・機種・位置情報といったEXIFは残らず、埋め込まれたカラープロファイルも保持されません。色の管理が必要な印刷用途には向かない、と考えてください。
逆に、位置情報を消したくて使う場合も、それを目的に作られた機能ではない点に注意が必要です。確実に消えたことを確かめたいときは、変換後のファイルのプロパティを実際に開いて確認してください。
透過を含む画像をJPEGへ変換すると、透明だった部分は黒く塗られます。JPEGが透明を扱えないためで、不具合ではありません。透過を保ちたいときはPNGかWebPを選んでください。また、アニメーションGIFを読み込んだ場合は最初のコマだけが静止画として書き出されます。動きを保ったまま縮めることはできません。
うまくいかないときの見分け方
画面に出るメッセージで原因を切り分けられます。どれも操作の失敗ではなく、入口が違うか、端末の余力が足りないかのどちらかです。
- 「画像ファイルを選択してください。」… 画像ではないファイルを選んだとき。拡張子ではなくファイルの種別で判定している。
- 「画像を読み込めませんでした。ファイル形式をご確認ください。」… ブラウザがその形式を表示できないとき。カメラのRAWやHEICは端末とブラウザによって読めたり読めなかったりする。あらかじめJPEGなどへ書き出してから持ち込む。
- 「画像の変換に失敗しました。別のファイルでお試しください。」… 描き直しに必要なメモリが足りないとき。極端に大きな画像で起きやすい。指定する寸法を小さくして試すほうが、端末を変えるより早く解決する。
エラーが出ないのに容量がほとんど減らない場合は、故障ではありません。元画像がすでに圧縮済みか、画質を高いまま据え置いているかのどちらかです。寸法を落とす、形式をWebPへ変える、画質を下げる、の順に試してください。
公開前の素材でも、そのまま扱える
読み込みも描き直しも書き出しも、すべて端末のブラウザ内で行われます。画像データが本サイトのサーバーへ送られることはありません。未発表の資料、社内の画面を撮ったスクリーンショット、顔の写った写真でも、外部へ渡さずに処理できます。
この点は実際に確かめられます。ページを開いたあとにネットワークを切ってから画像を選び、変換してみてください。通信が無い状態でも最後まで動きます。会員登録もファイルのアップロードも不要なので、その場で1枚だけ直したいときにも使えます。
このツールでできないこと
変換は1枚ずつです。フォルダごとまとめて処理する機能は持っていないため、複数枚あるなら選択・変換・ダウンロードを繰り返すことになります。保存名がすべてresized.jpg・resized.png・resized.webpのいずれかになる点とあわせて、枚数の多い作業には向きません。続けて保存するときは、上書きを避けるために名前を付け直してください。
切り抜き(トリミング)・回転・明るさや色の調整もありません。本ツールがするのは、指定した寸法へ描き直して指定の形式で書き出すことだけです。縦横比の固定を外して潰すことはできますが、はみ出した部分を切り落とすことはできません。
扱えるファイルサイズの上限は設けていません。ただし処理は端末のメモリ上で行うため、実際の上限は使っている端末の余力で決まります。
よくある質問
高さを書き換えても変換後のサイズが変わりません。
「縦横比を固定する」が有効なあいだは幅が優先され、高さは比率から計算し直されるためです。高さを基準にしたいときは、幅の欄を空にして「自動」の状態にしてください。
PNGを選ぶと画質スライダーが消えるのはなぜですか?
PNGは可逆圧縮で、画質を指定するという仕組みを持たないためです。PNGの容量は寸法と絵柄の複雑さで決まります。容量を下げたいときは寸法を小さくするか、JPEG・WebPへ切り替えてください。
変換したら背景が黒くなりました。
透過部分を持つ画像をJPEGへ変換すると起こります。JPEGは透明を扱えないためです。透過を残したいときはPNGかWebPを選んでください。
撮影場所などの情報は残りますか?
描き直す方式のため、EXIF(撮影日時・機種・位置情報)は出力に引き継がれません。ただし情報の除去を目的に作られた機能ではないので、重要な場合は変換後のファイルのプロパティで確認してください。
同じ画像を何度も変換すると劣化しますか?
JPEGとWebPでは劣化が積み重なります。書き出した画像を読み込んで再度書き出すたびに情報が失われるため、設定を変えて作り直すときは、書き出したものではなく元の画像から変換し直してください。PNGは可逆圧縮のため、繰り返しても画質は変わりません。
寸法は変えずに容量だけ小さくできますか?
できます。幅と高さを両方とも空にすると元のサイズのまま書き出されるので、形式と画質だけを変えて容量を落とせます。